【確定申告】e-Taxで医療費控除をやってみる(その1)
当方はサラリーマンですので、会社に必要書類(各種保険に関する証明書等)を提出すれば確定申告を行う必要はありません。
しかしながら年間の医療費が10万円を超える場合には、その超えた分が医療費控除され納税額の一部が還付されるのですから、この条件に当てはまる場合には確定申告をしないと損をしてしまいます。
これまでにも住宅取得時等に税務署に赴き、確定申告をした経験がありますが、この時期の税務署は滅茶苦茶混んでいますので面倒臭いことこの上ないというのが本音です。
尚且、一般の市民からすると税金の仕組みは理解し難いでよね?
そんなサラリーマン、且、一般市民の当方が、令和元年の確定申告を『e-Tax』で行ってみましたのでその様子を記事にすることにしました。
因みに、2019年分の確定申告期間は、所得税の場合2020年2月17日(月)から3月16日(月)となります。
医療費控除でどのくらいの還付が受けられるのか?
医療費控除の詳しい計算方法など、当方は把握していません!(きっぱり!)
このため、確定申告をやってみなければ還付額など分からないのです。
これが確定申告から足を遠ざける心のメカニズムで、言わば税務署のやり口に嵌っていると言っても過言ではないと思います。
(それ程、この国の税金の仕組みは理解しにくいのです!)
ということで、知人から教えてもらった事例を掲載してみます。
【具体例】
●条件
・年間の収入⇒700万円
・支払った医療費の総額 ⇒50万円
・医療保険から受け取れた給付金 ⇒15万円
・所得控除の合計額(医療費控除以外)⇒120万円
●医療費控除額の計算
50万円(医療費の総額)-15万円(保険金などで補てんされた金額)-10万円=25万円(医療費控除額)
●所得税率の確認
700万円(年間の収入)-190万円(給与所得控除額)-120万円(所得控除の合計額)=390万円(課税所得)
※課税所得が390万円の場合、所得税率は【330万円超~695万円】に該当するので20%
●医療費控除で実際に手元に戻ってくる金額
25万円(医療費控除額)×20%(所得税率)=5万円(実際に手元に戻ってくる金額)
この例だと5万円が還付されることになります。
これを多いと思うか少ないと思うかは、人それぞれかと思います。
しかしながら、雀の涙程のお小遣いしかない当方にとっては十分にモチベーションが上がる金額なのです。
e-taxを行うための準備(医療費控除データの作成)
最近はスマホでも『e-Tax』にて電子申告ができるようですが、今一スマホを使った場合の通信状況と『e-Tax』のシステムそのものを信用していません(※)ので『PC』にて行うことにしました。
※もし電子申告の最中に通信が途切れるようなことがあれば、最初からやり直しになる可能性が高いと考えました。(システムとはそんなものです!)
また、医療費控除の申請にはexcelフォーマットによるアップロードが便利ですので、excel自体への各々の医療費の入力のし易さを考えれば自ずと『PC』一択にならざるを得ない筈です。
ということでまずは、2019年度に支払った医療費関連の領収書をexcelに入力する作業から始めます。
尚、『e-Tax』でアップロードできるexcelのフォーマットは決まっていて、国税庁の下記サイトからダウンロードを行います。
url : https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/iryouhi-download.htm
実際のフォーマットは下記の通りです。
別シート『のご利用にあたって』に、詳しい記載方法を説明してくれています。
本excelフォーマットにデータを入力することになりますが、1回の受診にたいして1行づつ記載する必要はありません。
対象期間に『医療を受けた人』と『病院・薬局などの名称』で括って、金額を合算すれば良いのです。
ただし、合算といっても各回毎のデータがなければ、簡単には事は進みません。
今回の『e-Tax』での電子申告をやってみて、医療控除の対象となる事象が発生した場合にはその都度excelに必要事項を入力しておくべきであるということを痛感させられました。
日々excelに入力さえしてあれば、後はexcelの機能を使って上記の合算を行うことは簡単ですし、ミスも減らすことができる筈です。
(今年度以降の教訓ですね。)
e-taxを行うための準備(PC関連環境の準備)
『e-Tax』による電子申告をPCで行うためには、勿論『PC』が必要です。
しかも2020年1月14日にWindows7のサポートが終了してしまいましたので、当然使用する『PC』のOSは『Windows10』でなければなりません。
『e-Tax』のサイトにも、かきのような告知が令和元年5月24日になされていました。
令和元年度の『e-Tax』による電子申告では、『Windows7』を排除するとのことです...。
このこともあり、当方は使用『PC』環境の『Windows10』化を準備していたのです。
さらに、『e-Tax』による電子申告をPCで行うためには、『マイナンバーカード』をPCで読み取る『ICカードリーダー/ライター』が必要になります。
こちらについては、既に『suica』や『edy』『waon』のクレジットカードチャージを行うために『SONY 非接触 ICカードリーダ/ライタ USB 対応 パソリ RC-S330』を所持しておりました。
確か2010年頃に、ハードオフにて500円(税別)で入手した筈です。
ネットで検索した結果、これが『e-Tax』による電子申告時に使用可能ということが判りましたので、これを有効活用することにします。
尚、これから『ICカードリーダー/ライター』を入手されるのであれば、『SONY 非接触ICカードリーダー/ライター PaSoRi RC-S380』をお勧めします。
amazonでの販売価格を見ても、『RC-S330』を選択する人はいないとは思いますが...。
ここまでのまとめ
サラリーマンで医療費が年間10万円を超える人は、確定申告を行うべきということはご理解頂けましたでしょうか?
そして当方同様、『e-Tax』による電子申告を行うためには『Windows10搭載PC』と『e-Taxに準拠したICカードリーダー/ライター』が必要になります。
さらに、医療費控除のexcelフォーマットに1年間の医療費を入力するということも必須です!
なにやら、この『まとめ』だけを読むと控除を受けるための先行投資と作業が膨大に見えて、読者のやる気を削いでいるような気にもなりますが、めげずに次回以降に『PC』のセッティングと実際の『e-Tax』の入力方法を紹介して参ります!
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