【確定申告】e-Taxで医療費控除をやってみる(その3 還付金はいくらになったのか?)
前回までに、2019年度(令和元年度)の確定申告を『e-Tax』にて行うことにし、電子申告を行うための環境を整えたことを記事にしました。
そして今回は、いよいよ実際に『e-Tax』を使った電子申告の様子をお伝えします。
e-Taxによる確定申告(トップ画面から事前準備まで)
まずは、『PC』に『ICカードリーダー/ライター』を接続して作業を開始します。
(1)『e-Tax』のトップ画面は下記になります。
url : https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrl
早速、赤丸で囲んだ『作成開始』をクリックして始めます。
(2)すると、申告のための『事前準備』がスタートします。
上の画面の通り、『e-Taxで提出 マイナンバー方式』『e-Taxで提出 ID・パスワード方式方式』『印刷して提出』の3種類から提出方式を選ぶことになります。
当方は、このために環境準備を進めてきましたので、迷わず赤丸で囲んだ『e-Taxで提出 マイナンバー方式』を選択します。
因みに、『e-Taxで提出 ID・パスワード方式方式』でも『e-Taxで提出 マイナンバー方式』と同じ結果を導きだすと思いますが、IDとパスワードは税務署に出向いて取得する必要がありますので、既に取得している人以外は面倒になるだけだと思います。
また、『印刷して提出』もプリンターが必要になりますし、郵送の手間が増えますので除外します。(ただし、こちらは『マイナンバーカード』を所持されていない方には有効かもしれません。)
(3)次に下記のような確認画面となりますので、赤丸で囲んだ『利用規約に同意して次へ』をクリックします。
(4)次に『マイナンバーカード』の認証となります。
『PC』に接続した『ICカードリーダー/ライター』上に、『マイナンバーカード』を載せて赤丸で囲んだ『マイナンバーカードの読み取り』をクリックします。
(5)下記のように『マイナンバーカード方式の利用開始』画面となります。
上記の通り、『利用者識別番号・暗唱番号をお持ちの方はこちら』と『初めてe-Taxをご利用される方はこちら』の2つの選択肢となっています。
当方は、一昨年に税務署にて確定申告を行った経験がありますから『利用者識別番号・暗唱番号』を持っておりますので、『利用者識別番号・暗唱番号をお持ちの方はこちら』を選択しますが、
初めての方は、ここで『利用者識別番号』を取得することになります。
尚、この2つの何れの作業においても、『マイナンバーカード』と『利用者識別番号』を紐づける作業を行わせているのです。
『利用者識別番号』をお持ちでない方が多いと思いますので、『初めてe-Taxをご利用される方はこちら』からの操作については、下記のマニュアルをダウンロードして『利用者識別番号』を取得して下さい。
url : https://www.e-tax.nta.go.jp/kanbenka/mynumber_image2.pdf
このマニュアルに記載されている一連の作業にて、『マイナンバーカード』と『利用者識別番号』が終了する筈です。
※『利用者識別番号・暗唱番号をお持ちの方』については、スムーズに紐づけ作業が出来る筈ですし少数派と思われますのでここでは割愛します。
この一連の作業で準備作業は終了です。
次に、実際の確定申告および医療費控除を行っていきます。
e-Taxによる確定申告(実際の申告)
事前準備が大変でしたが、ここから遂に医療費控除の確定申告を行ってまいります。
(1)まずは下記の国税庁のサイトにて、赤丸を囲んだ『作成開始』をクリックします。
url : https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrl
(2)下記にて対象の申告書の作成を選択します。(当方は、令和元年分を選択しました。)
(3)医療費は所得税から控除されますので、下記で『所得税』を選択します。
(4)当方はサラリーマンですので、『給与・年金の方』にて『作成開始』をクリックします。
(5)準備書類の確認(当方の対象となるのは、源泉徴収票と医療費の領収書になります。)
(6)『e-Taxにより税務署へ提出』にチェックを入れて、生年月日を入力後に『入力終了(次へ)』をクリックします。
(7)サラリーマンの方は、通常は給与のみを選択して『入力終了(次へ)』をクリックします。
(8)サラリーマンの方は、通常は『給与の支払者(勤務先)は1か所のみである』『年末調整済みである』を選択して『入力終了(次へ)』をクリックします。
(9)提出対象を選択(当方は『医療費控除』)して、『入力終了(次へ)』をクリックします。
(10)ここから本格的に確定申告書作成行程に入ります。まずは『源泉徴収票の入力』となります。下記の画面で赤丸の『入力する』をクリックします。
(11)下記のようなポップアップ画面が開きますので、右側に記載されている要領で必要事項を入力していきます。(①支払い金額であれば、源泉徴収票の①の部分を入力します。)必要部分の入力が終了したら赤丸で囲んだ『入力内容を確認』をクリックします。
(12)『支払者の住所』『支払者の氏名』『支払金額』『源泉徴収税額』を確認して、間違いがなければ赤丸で囲んだ『次へ進む』をクリックします。
(13)これまでの入力内容から『収入金額』『入力内容から計算した所得金額』『所得金額の合計』が表示されていますので、年金による収入がなければ赤丸で囲んだ『入力終了(次へ)』をクリックします。
(14)医療費控除の行の赤丸で囲んだ『入力する』をクリックします。
(15)『医療費控除を適用する』をクリックします。
(16)『医療費集計フォームを読み込んで、明細書を入力する』を選択して『次へ進む』をクリックします。
(17)『医療費集計フォームを読み込んで、明細書を入力する』にチェックがついていることを確認し、2番目の赤丸部分で予め作成しておいた入力フォームの場所(自分のPC内)を指定して『選択したファイルを読み込む』をクリックします。
(18)各項目、特にエラー件数がないかを確認して『次へ進む』をクリックします。
(19)入力内容確認を行い、必要があれば修正を行います。
(20)これまで入力した内容から医療費控除額(還付金ではありません)が表示されますので、確認して『次へ進む』をクリックします。
(21)医療費控除額の行にて『入力内容から計算した控除額(円)』を確認して『入力終了(次へ)』をクリックします。(尚、ここで『入力データの一時保存』が現れますので、念のため保存しておいた方がよいかもしれません。)
(22)ここまできて、ようやく還付金(手元に戻るお金)が確認できます。確認して『次へ』をクリックします。
当方は18万円以上も戻るとのこと。ここまでの苦労が報われた気分です!
(23)計算結果の詳細を確認して、『次へ』をクリックします。
(24)下記で住民税に関する事項の入力を行います。当方には『同一生計配偶者の有無』が『あり』となりますので、『同一生計配偶者について入力する』をクリックします。
(25)配偶者情報を入力し、『入力終了(次へ)』をクリックします。
(26)還付金の振込先および入力者の基本情報を確認/追加入力して『次へ進む』をクリックします。
(27)マイナンバーを入力して、『次へ進む』をクリックします。
(28)必要な方は今回の申告内容を紙に印刷することが出来ます。終了後、『次に進む』をクリックします。(当方はPDFで保存しましたが、紙で送付(申告)される方向けの機能と思われます。)
(29)申告書に添付するデータがあればこちらで指定しますが、当方はなにもありませんので『次へ進む』をクリックします。
(30)送信に際して、本院確認のため『マイナンバーカード』を読み込ませます。『ICカードリーダー/ライター』上に『マイナンバーカード』を載せて、赤丸で囲んだ『次へ』をクリックします。
(31)『次へ』をクリックします。
(32)『ICカードリーダー/ライター』上に『マイナンバーカード』を載せて、赤丸で囲んだ『送信』をクリックします。この際『マイナンバーカード』発行時に登録した暗証番号の入力を求められます。
(33)電子申告データ送信後、下記の画面で『受付結果確認』をクリックします。
(34)入力データが正常に受け付けられたことを確認して『次へ(進む)』をクリックします。
(35)費用に応じて『入力データを保存する』を行い、『終了する』をクリックします。(『アンケートに回答する』に対しては、当方は面倒臭いのでスルーしました。)
(36)終了してもよろしいですか?の画面で『はい』をクリックします。これですべての作業が終了です。
これで、『e-Tax』による医療費控除の電子申告はすべて終了です。
お疲れ様でした!
まとめ
実際の電子申告以上に、作業の流れを記事にするのは大変でした!
本Blogでの説明が長くなっていることからもお判り頂けると思いますが、『e-Tax』を使ってみた感想は『あまりにも入力画面がくどい!』ということです。
国税庁には、もっと簡単なシステムへの再構築をお願いしたいところです...。
しかしながら、激混みの税務署に行く気にもなれず、この作業にて18万円ものお金が手元に戻るのですからやらない訳にはいきません!
教訓として、『医療機関にかかった場合には、なるべく早めにexcelに入力する!』を徹底していと思います。
(あ~、疲れた...。)
追記:ちなみに、新型コロナウイルスの影響で今年の確定申告の期限が4月16日まで延長されています!
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